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ご相談の内容

現在子供は都内の私立K中学校に通っています。大変進学指導が熱心で、進学実績も出していることからこの学校を選び入学させました。ところが、ここにきて、部活動と勉強の両面においてゆとりのない状況と、学校の指導方針に疑問を持ち始めました。 進学のための勉強を否定はしませんが、もう少し余裕をもって人格形成がのびのびとできる高校があったら、そちらに変更したいと思っています。このようなことが可能か、また、良い学校選びがありましたら教えてください。学校で実施している都内模擬テストでは偏差値６２程度です。

スクールからのご回答

現在お子様の通っている学校は進学指導や生活指導が大変熱心で、人格形成に関してもはっきりとした理念をもって取り組んでいることで知られています。こちらの学校の教育の目指す人格像に共鳴できるのであればいまのまま継続する努力も必要です。 　ただ、今回ご相談をいただいている内容から判断いたしますと、お子様自身かなり苦痛を感じておられるようですし、教師の考え方や指導の仕方に疑問と不信感を強く感じている様子がうかがわれます。学校では教師を信頼できなければ充実した学習活動ができるはずはありません。その意味では、高校から他の学校に変わる事も一つの選択肢であろうと考えます。別紙にてご希望にかないそうなリベラルな校風の学校をご案内致しました。これらは、現在のお子様の成績からして十分に合格の可能性のある学校です。お子様共々学校訪問し、説明を聞き、個別の相談などを受けることをお勧めします。そのうえで、お子様の希望や印象・将来の進路を最大限に配慮し、決断をするようにしたいものです。ご紹介した高校はいずれもリベラルな校風で生徒の自主活動を大切にし、上からの押さえつけでなく教師と生徒の目線が同じ高さになっているところです。その点では、精神的・肉体的にはいまよりもかなりゆとりができ、のびのびと学校生活が送れるものと思われます。 　その一方で考えなくてはいけない点があります。私立の高校で生徒の進路指導や学習指導／生活指導をおろそかにしている学校はなく、勉強面や生活面共に全く自由になるということではないという点です。お子様の自主的な、責任ある行動が求められることはいうまでもありません。つまり、何らかの指導や拘束があるのは学校としてごく普通のことであるのですから新しい学校に変わったとしても拘束や規制は伴うものと考えてください。その上で、その学校の教育方針や・学校の雰囲気などをしっかりと見極め、そこで学ぶ価値があるかどうか決断する事です。中途半端な気持ちで学校を変わったとしても、いずれ今と同じように学校に嫌気がさすような状況になる可能性があるからです。お子様を温かい目で見ることができ、大人としての扱いをしてくれる教師にきっと出会えるはずです。そのような教師と共にのびのびと勉強に課外活動にエネルギーを注いで欲しいと願っています。中3から高校生にかけては自分の人生や生き方を悩み,決定づける時期です。私たちはこれを「黄金の時期」と呼んでいます。いまの時期を大切に、学校を変えるだけでなく自分自身の心構えも成長させていくことが望まれます。お子様自身に決断させ、子供さんの意志で学校選びをさせることを忘れてはいけません。最善の決断をされますように！